テレビアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』(テレビ東京系/毎週火曜24時00分)が、現在放送中だ。本作の主人公は、ある日突然異世界へと召喚された普通のサラリーマン、向田剛志(ムコーダ)。異世界の住人となった彼の固有スキルは「ネットスーパー」という一見しょぼい能力だったが、実はこのスキルで取り寄せた現代の食品は、異世界だととんでもない効果を発揮する。放送中のシーズン2では、新たに従魔となるピクシードラゴンのドラちゃん(村瀬歩)らも加わって、おいしい旅が再スタート。今回クランクイン!トレンドは、ムコーダの声優を務める内田雄馬にインタビューを行い、お腹が空くような料理話を交えながら、シーズン2の見どころを聞いた。
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■「うまそう」の声上がる収録現場
――すごく反響の大きいシーズン1だったと思います。前作の振り返りと、シーズン2が始まる今のお気持ちを教えてください。
内田雄馬(以下、内田):シーズン1から3年経ちましたが、あっという間だと感じています。非常に癒やしの成分が強い作品で、僕たちも収録していてすごく心がほっこりしていました。実際にそういった感想をいただいたこともあり、本作を見た皆さんが、温かい気持ちになってくれていたことを実感しています。また作品をお届けできることは、本当に光栄です。
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――内田さん自身も本作を見ていてお腹が空くことはありますか?
内田:めちゃくちゃありますね(笑)。料理監修のバックスさんで撮影された映像から作画に起こされていくので、収録の段階では本物の料理の映像を見ながら録っているんです。休憩時間になるとブースのスタッフさんの「うまそうだな!」っていう声が聞こえてくるので、すごく良い現場だなと感じています。お腹が空く感じはシーズン2でも変わらずです。
――特に「食べたくなった」と感じた作中の料理は?
内田:おいしそうな料理が本当にたくさん出てくるのですが、やっぱりお肉でしょうか。 “シズル感”を表現するのが本当にうまいんですよね。悩みますが、“半熟トロトロロックバード親子丼” ですかね。 “半熟トロトロ”なんてアニメーションで表現するのはとても難しいはずなのですが、絵でしっかりおいしそうに表現してしまうところが、この作品のすごいところだと思います。お腹が空きましたね(笑)。
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――内田さんの公式プロフィールの趣味・特技の箇所には「料理」とありますが、劇中に登場した料理で実際に作ったものはありますか?
内田:MAPPA CHANNELの配信や動画で作らせていただいたことがあります。確か生姜焼きが最初に作った料理で、すごくおいしかったです。用意していただいたお肉が素晴らしくて、とても分厚い生姜焼きが出来上がって。子供の時ぶりくらいに生姜焼きを食べたのですが、テンションがとても上がりましたね。これまで定食屋などでは、ついつい好きな唐揚げとかを頼んでしまっていたんですが、こんなにポテンシャルが高いんだと、あの時の配信で実感しました。
あとは、ミートソーススパゲッティが好きで結構作ります。個人的にはミートソースパゲッティは家庭の味だと感じていて。トマトベースのミートソースにパルメザンチーズを好きなだけかけて食べる――最高ですよね。よく実家でも作ってもらいました。
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――シーズン2もどんな料理が出てくるか楽しみですが、“匂わせ”程度にどんな感じか教えていただけませんか?
■「元の世界を忘れない」ムコーダの魅力
内田:シーズン2で印象的だったのが、実際に僕らが食べているようなものが結構出てくる点です。「まさかこれが出てくるとは!」というのが前回以上にありました。料理に関して言うと、ここがムコーダのいいところだなって思うんですけど、ムコーダって異世界に来ても元の世界での感覚を忘れないんです。なので出てくる料理が一般的な家庭料理で、だからこそ「作ってみたい」「お腹が空く」って思えると思うんです。そんな料理がシーズン2でも出てきます。食材だけワイバーンやオークだったりするんですけど(笑)。
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――食べ物の話ばかりだったので演技の話も…(笑)。シーズン1からシーズン2に進む中で、内田さんの中で変化を感じた部分はありましたか?
内田:ムコーダは社会人としての経験が結構ある人です。僕がこの作品に決まった時、ちょうど同世代くらいだったので、シンパシーを感じつつ、落ち着いているところはちゃんと落ち着かせたり、大人な部分っていうのはムコーダの中に残しておくようにとディレクションをいただいていました。
シーズン2に入ると、ドラちゃんなど新しいキャラクターが増えてますから、どういう風に彼らとコミュニケーションをとっていくのかで、ムコーダの人間性が見えてくるところがあると思います。
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大きな事件が起こったとしても、フェル達の力ですぐ解決できちゃうので。だからこそ会話が肝になってくるのかなと思っています。視聴者の方が気持ちよく見られる要素の一つに、ムコーダが誰に対しても対等に、いい距離感でコミュニケーションをとっているということもあると思っていて。だからこそ会話を丁寧に積み重ねていくことが大切な作品だと感じています。
また、シーズン1は分散収録だったのですが、シーズン2はみんなで収録しているので、そういう意味での空気感の変化もあるのかもしれません。みんなで収録すると楽しい空気感を共有できるので、作品に多少の影響は出ていると思います。
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――ありがとうございます。それでは改めてシーズン2の魅力を教えていただけますか。
内田:まずはドラちゃんですよね。個性的な仲間が増えてうれしいです。また、久しぶりのアフレコはすごく楽しくて、魅力的なキャラクター達ばかりだと改めて感じました。シーズン1と変わらないみんなの旅を楽しんでほしいです。
この作品って「いい仲間と過ごして、おいしいものを食べる」っていう、割と僕たちの日常の中でも感じられるようなことがテーマになっていると思います。こういう時間が人生に潤いや充実感、豊かさを与えてくれるんだと作品の中でも描かれています。
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この作品を見て、家族や友達、大切な人とおいしいものを食べたり、素敵な時間を過ごしたいと感じていただけたらうれしいです。気軽に見られて、癒やしが欲しい時の息抜きにもなりますから、一息つくときにはぜひ『とんでもスキル』をご覧ください。よろしくお願いします。
(文:クランクイン!編集部 写真:上野留加)
テレビアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』は、テレビ東京系で毎週火曜24時00分放送。
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